命の恩人。

先日、花火大会がありました。

去年に引き続き、愛する親友と芸術村で鑑賞しようと、

かき氷片手に、どっこらしょ。と腰を下ろして、足を延ばして、

きらびやかな夏の風物詩を、今か今かと待ち構えます。

と、そこへ、2歳くらいの女の子が歩いてきました。

表情は今にも泣きだしそう。

「エリちゃん、どこ~?。。。エリちゃん、、、どこ~?。。。(;_:)」

心細い声で、一生懸命に呼んでいます。

明らかに迷子です。

辺りは暗くなってきてて、人の顔がなんとなくわかるくらい。

女の子が歩く姿をみんなが見つめてはいますが、誰も声を掛けません。。

思わず。。。「どうしたの??」と。だって!ほっとけへんやろ!

「エリちゃん、いな~い」

「そっか。じゃぁ、一緒に探しに行こうか!」

「うん。」

「お名前言える??」

「ハナちゃん。。。」

「そっか、ハナちゃんか。よし、じゃぁ、ハナちゃん、もう大丈夫だよ~。一緒にエリちゃん探そうね~」

と、、、、は言ったものの、どやって??

とりあえず小さな手を握って、一緒に歩き出します。

「ハナちゃんのお母様いらっしゃいますかぁ~?」

みんな振り向いてくれますが、ママは見当たりません。

「ハナちゃんどこから来たの?」

「・・・あっち。」

と、2歳くらいの子のいう事を信じて歩き呼び続けます。

とは言え、事務所に届けるべきか。。。

と思うほど、結構不安になるくらい来た頃です。。。

 

「あっ!おった!!!」

とママが気付いてくれました。

ママ「あぁぁぁ~よかったぁぁぁ~!!」

あたし「あぁ~~~~よかった~。。」

ママ「ありがとうございます~!!優しいお姉さん(あざす!)で良かったぁ~!ホントによかった~!!」

あたし「あたしもホントによかったです~」

抱き合う親子を見て、なんなら泣きそうです。(笑)

ママ「ホントに命の恩人です~!!ホントに~!!」

。。。。え。。命の恩人なの??。。そうなの?。。

。。。そうか。そこまで心配して探してたんやね。そうやね。確かに。。。

我が子を見失った母の気持ちを考えると、確かに、心臓が止まりそうです。

ましてや、花火直前の、だだっ広い公園。いろ~んな人が、たっっくさんいます。

それはそれは不安だったでしょうね。

安堵の表情はママもハナちゃんもあたしも一緒でした。

後ろからパパとお兄ちゃんも「おったか~!」と追いついてきました。

「有難うございましたぁ!」

「いえいえ、では失礼します。。。」

と、幸せな家族と別れて、さてと。と振り返ると。。。。。

。。え。

。。ここどこ?

迷子です(笑)

いっぺんに不安な表情に逆戻り(泣)

1人半泣きで元の場所を探します。。。

携帯持って来たらよかった。。。(;_:)

かなり、うろたえながらも、、、やっと見つけて、小走りに戻りつつ、、、

「見つかった~!」と言いました。すると、周りの大人たちから

「よかった~!」「気になってなんですよ~!」「よかったですね~!」

と言われ。。。「命の恩人です~って言われた~(^v^)」と報告。

なんか、、、、誰かの役に立つって、やっぱえぇな。。。

と、間もなくキラキラとした花火が夜空に打ちあがり、

ハナちゃんも今頃、家族みんなで観てるかな。。。と。。

なんか、、一段と素敵に見える、今年の花火に見とれるのでした・・・。